今季のカターレの戦術を考察してみるちゃ

ちょうどいい参考資料を手に入れたがで、それに沿ってよぉ、今季のカターレの戦術について触れてみるちゃね。

目次


今週のフットボリスタは特にオススメやちゃ

本題に入る前に、今回使った資料を紹介するちゃね。月刊のサッカー雑誌のフットボリスタやちゃ。メインとして取り上げとるもんは海外サッカーやから、普段Jリーグしか見とらんと言うもんにとっちゃ、ほとんど縁がない雑誌やと思うがいど、今週は「16-17を支配した5つの戦術トレンド」ということでよぉ、お勉強になるような内容ながいちゃ。

「可変システム」「5レーン理論」「中盤空洞化」「パワーフットボール」「進化型マンツーマン」の5つが取り上げられとるがやけど、Jリーグからは浦和レッズの戦術が紹介されとるちゃね。

4つの局面で考えてみるちゃね

今日のサッカーちゃ、4つの局面で整理される考え方が浸透しとると思うがいど、改めておさらいしとくちゃね。自分たちがボールを持っている時間帯が「攻撃の局面」、相手がボールを持っている時間帯が「守備の局面」やけど、そこにボールの保有権が切り替わる瞬間である「攻撃から守備の切り替えの局面」と「守備から攻撃の切り替えの局面」が加わってくるちゃ。

A 攻撃(ボールを持っている)
ビルドアップ、ダイレクトプレー

B 攻撃から守備への切り替え(ボールを失ったチーム)
失ったボールへのプレッシング、カウンターへの対応、守備組織の再構築

C 守備(ボールを持っていない)
組織的なプレッシング

D 守備から攻撃への切り替え(ボールを奪ったチーム)
相手プレスからの抜け出し、カウンターアタック

これらちゃ、A→B→C→D→Aという順番で循環しとるがいちゃ。自分たちがAやったら相手はC、相手がDやったら自分たちはBと表と裏の要素が強いスポーツやと感じさせられるちゃね。ということで、カターレの戦術も4つの局面でおさらいしてみることにするちゃ。

攻撃の局面


攻撃時のカターレの特徴ちゃ、中盤、前線の選手が中央に寄っていくとこにあるちゃね。そんで両サイドバックが高い位置を取っていくとこにあって、この両サイドバックのクロスからカターレはゴールを結構奪っとるがいちゃ。

今季のコンセプトちゃ、「シンプルにゴールへ目指すサッカー」を標榜されとるがいど、まさしくその通りで、去年みたいがに細かいパスを繰り返して崩していこうとするよりちゃ、とにかくボールを持った選手をよぉ、他の選手が追い抜いてって、その追い抜いた選手に目掛けて、シンプルに蹴っていくサッカーながいちゃね。カターレの両サイドバックの國吉と山形ちゃ、質のいいクロスボールを供給できるもんやから、発射台になっているちゃね。攻撃時にサイドハーフの選手も含めて中央に選手が集まっていくのちゃ、彼らが前へ行くためのスペースを開けるためと言えるちゃね。

去年のカターレ


クロスが多いのちゃ、去年からもそうやけど、今季に関しちゃ、前線に蹴っていくボールが非常に多いがやね。去年に関したらよぉ、シーズン通してやっとったのが、攻撃時にアンカー(主に窪田)の選手が下がって、両CBがサイドに開いて、その外側の両サイドバックが高い位置を取っていく方法を取っていたがやけど、今年のカターレちゃ、それをやっていないところは大きいちゃね。

今年のカターレ


衛藤さんが「去年は繋ぎ、今年はフィニッシュを求められる」と言っとったがやけど、彼の役割が一番変わっていると言えるちゃね。

サイドバックが上がっていくのちゃ、去年も今年も変わっていない点やけど、ショートパスの割合が多かった去年はよぉ、窪田が最終ラインに下がってビルドアップに参加しとったがやけど、同時に衛藤さんもボランチに下がって、つなぎ役になっとる感じやったじゃ。ほんじゃけど今年は長いボールが多くて、とにかく前へ蹴っていくがで、前の選手を追い抜いて、最前線に絡んでいく仕事を求められるがやね。要は衛藤さんは後ろよりも、前でプレーすることになったと言えるちゃね。

結果として、去年はPKとフリーキックの2ゴールだけやったがやけど、今季はまだ公式戦10試合ながに、流れの中で決めたゴールが2ゴールながいちゃ。

攻撃→守備の局面

フットボリスタに「ボールを速く送るほど早く戻ってくる」という、グアルディオラの師匠であるファンマ・リージョの言葉が紹介されとったがいちゃ。10本のロングボールのうち8本を正面で処理するセンターバック相手やと、そりゃすぐにボールが早く戻ってくるからのう。

それをやらせんようにするのが、今季のカターレといえるちゃね。

 

ちょっこし極端な動画やけど、ライプツィヒの戦術動画が参考になるちゃね。ボールを失った後が一気にボールホルダーに人数かけて奪いに行っとるがやけど、これに近いことは今季のカターレが狙っていると言えるちゃね。カターレはできんときは割り切って「4-4-2」の守備陣形に戻すがやけど、シンプルにゴールに向かっていっても、すぐに奪われりゃ話にならんがで、こういうのは仕込まんなんちゃ。

ユルゲン・クロップさんが「うちにはパスミスはない」という言葉をいつだかゆっとったがやけど、前線に目掛けて蹴ったボールもよぉ、マイボールにも敵のボールになったとしてもよぉ、結局はボール持っていない選手はボールを目掛けて走っていくのは変わらんがいちゃね。マイボールやったらそのままゴールへ行けばいいわけやし、相手ボールやったら奪い返して攻撃を繰り返しゃいいからのう。

こういうのちゃ、フットボールの世界やと「ゲーゲンプレッシング」と言われるがいど、カターレは富山の名産にちなんで「げんげプレッシング」と名付けてみるちゃね。

守備の局面


守備は4-4-2を形成してよぉ、前線のプレスで相手をサイドに追いやって、全選手がサイドに寄っていくことで、密集した状態を作ってよぉ、相手のミスを誘うがいちゃ。

サイドの選手ちゃ、中央と違って、サイドラインがあるもんやから、ずーっとサイドへ逃げていくことはできんちゃね。ほんじゃから、中央に折り返すか、前後へパスを出していくかの選択肢しかなくなるがやけど、そこでカターレはチーム全体でコンパクトになってよぉ、片方のサイドに詰めていく方法を取るがいちゃね。パスコースを潰して、激しくプレスすることで、ミスパスを誘うわけやちゃ。

こうなってくると反対サイドがガラガラになって、サイドチェンジを狙われることになるがやけど、サイドチェンジに対しては、スライドで対応していくがやけど、ここがまだ若干課題が見られて、マークのズレからゴールを狙われることがあるちゃね。セレッソ戦はサイドチェンジからの失点やったがやけど、ボールホルダーへのチェックが甘すぎて、安易にサイドチェンジをやられてしまったがやけど、90分間ボールを奪う意識の強い守備を続けられるくらいにならんなんちゃね。

守備→攻撃の局面

最後にボールを奪った後やけど、基本カターレは最優先とするのはカウンターやちゃね。


カターレの2トップの組み合わせちゃ、ボールを受ける側(パブロ、柳下など)と、スペースを狙っていく側(苔口、イッキなど)という感じやけど、この2トップが基準となるわけやちゃ。この2トップから展開できると判断したら、すぐさまチャレンジしていくがよ。

特に広大なスペースを大好物としとるコケちゃんに関したら、カウンターを最優先として考えんと、逆に勿体無いし、彼を使っていく意味はないがやけど、今年のカターレに関しちゃ、2列目の選手第二波、第三波として雪崩れ込むのが特徴やから、尚更やちゃね。

今年のカターレはシンプルながら難易度高いパワーフットボール

今季のカターレちゃ、やっぱし湘南の指導者が新監督やからか、やっぱし今のブンデスリーガのトレンドに近い感はあるちゃね。湘南のチョウ・キジェ監督ちゃ、オフシーズンに毎回ドイツへ視察しにいくほどでよぉ、尊敬する指導者にラルフ・ラングニック、ロジャー・シュミットなど名前を出しとるがやけど、そんなチョウさんと一緒に働いたせいか、浮氣さんも影響を受けている感はあるちゃね。

ただ、世界のトップクラスのもんがやるのと、J3の選手がやるのちゃ、やっぱし全然違うもんやから、カターレも所属選手の能力に準じてよぉ、臨機応変に対応せんならんもんやちゃ。ドイツと日本やとシーズンも違えば、気候も違うがで、その環境下に適したことはしてかんなんまい。

今年のカターレが目指すサッカーに関しちゃ、「攻撃も守備もゴールへ一直線」という言葉が似合うくらい、シンプルなものやと思うがやけど、おそらく去年以上に難しいかもしれんちゃ。攻撃はダイレクトプレーが主体、守備は組織的なプレッシングを採用と、個々の戦術理解と運用が大切になるからのう。去年のサッカーの良さを残していきたいみたいに考えがちやけど、実際のところ、ヤスさんの頃のサッカーを「忘れてしまう」というのも重要なポイントかもしれんちゃ。課題を上げたらたくさんありすぎて、一つ一つ指摘したら記事のボリュームがえらいことになりそうやしのう。そこは今後の記事で気が向いたら取り上げてくつもりながよ。

カターレ富山の今シーズンの見どころとして、参考になればと思いますちゃ。

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