カターレの[3-5-2]は果たして的確ながけ?【前編】

システム論のおさらいしていくちゃね。

目次

1勝3敗1分と低調やちゃ

かつてないほどの大型補強をしてよぉ、今シーズンの躍進を期待されたカターレやったがいど、序盤5試合は1勝1分3敗と低調やちゃね。しかもホーム戦は2戦2敗とがっかりサせられる結果になっとるちゃ。これには左伴繁雄社長も声明文を出しとったがやね。えらいしょげとるぜぇ…と思ったもんやちゃ。

スタッツからすると、得点数は6得点でよぉ、失点は9失点と、得失点差は-3やちゃね。1試合平均ですると、得点数は良くも悪くもないところやけど、失点数に関してはこれは下位に低迷するチームのデータになっとるもんやちゃ。これは非常に厳しいスタッツになっとると言えるやろう。

セットプレーで決められず、逆に決められる

得点の内訳としては、大野耀平が縦方向へ抜け出したのが2得点で、クロスが2得点、右サイドから角度のないところから決めたマテウスの1点に、そんで岐阜戦のバイタルエリアから冷静に決めた姫野の1得点やちゃね。

すべてが流れからの得点ということで、チームとしてのやりたい形での崩しは、そこそこできていると言えるところやけど、昨シーズンで大きな武器になっとったセットプレーが現状で不発ながで、これは尾を引いているといえるちゃね。椎名や林堂のキックから結構ゴールを演出してきとったがいど、それが頼れない状況になっとるのちゃ、昨シーズンから見てもよぉ、得点に関しては、若干落ちていると言わざるを得ないところやちゃ。

深刻なのはやっぱし守備やのう。いかんせん良くないのが、セットプレー絡みで4失点しとるところやちゃね。2つはニアサイドでストーンになっとるマテウスの頭上をちょうど通り越したところを狙われたもんで、もう1つは齋藤和希の飛び出しが不発やったもんで、もう一つはクリアしきれなかったところをミドルで決められたとこやのう。GK個人の対応に問題があるのも事実やけど、昨シーズンと比べたら、単純に守備陣のクオリティが落ちているのかな…とも感じさせられるところではあるちゃ。

実際[3-5-2]は本当に的確ながけ?

ということで、本題ということでシステム論についてやちゃ。

今シーズンのカターレはよぉ、昨シーズン同様に[3-5-2(5-3-2)」を採用しとるちゃね。

昨シーズン後半ぐらいからよぉ、相手に研究されることが多くなったがか、このシステムが上手くいっているような感じになっていない試合が増えてきとるのは指摘せざるを得ないところやろう。そんでもよぉ、石崎信弘監督はよぉ、このシステムを頑なに変えようとしとらんがいちゃね。これにはいろんな意見がよぉ、SNSなり掲示板なりで言われてきとるやろう。

よく分かりやすいサイトを見つけたがで、これをカターレに合わせて考えるちゃ。

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長所を活かしきれとるがか?

[3-5-2]のシステムに関しては、最も有名な監督といえば、ユヴェントス、イタリア代表、インテルの監督を務めてよぉ、現在はトットナム・ホットスパーの監督を務める、アントニオ・コンテやちゃね。最近では、ベルギーリーグで快進撃を続けとってよぉ、三笘薫と町田浩樹が所属しているユニオン・サン・ジロワーズも[3-5-2]を採用しとるちゃ。

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ユニオン・サン・ジロワーズについては以前も書いたがやけど、ここはまさに[3-5-2]の成功例といえるやろう。運動量豊富で攻守ともにクオリティの高い3センターによぉ、堅陣を敷く3バック、そんでリーグ最強の2トップを擁するチームやけど、本当に完成度の高い[3-5-2]で戦ってきとるちゃ。

長所を挙げるとこんな感じやちゃ。

  • 中央で数的優位を作れる
  • FWがサイドのスペースを自由に使える
  • リスク管理を行いやすい
  • DFラインを5枚にすることで1人抜けても4人いる状況を作れる
  • カウンターを行いやすい

こんな感じやちゃね。昨シーズンにアントニオ・コンテ監督が率いたインテルに、今シーズンのユニオン・サン・ジロワーズはまさにその長所を活かしきれたチームやったと言えるやろう。

そいがならカターレはどうながやろうか?

中央は数的優位やちゃ

最近[4-4-2]のチームと続いたこともあったがやけど、このシステムを重ねて見るとわかるがいど、実際はこのシステムは中央に人数を多く使っていることもあって、カターレの試合を見ていても、中央を破られることはないちゃ。人数が多いこともあって、やはりそこでまともに勝負してくるようなチームはおらんしよぉ、実際問題、結果が出ない割には、ゲーム内容がこっ酷く悪くなっとるわけやないのは、こういうのが一員かと思うちゃ。

FWがサイドのスペースを自由に使う

次にFWがサイドのスペースを使うことについてやけど、これはマテウスのプレーに注目したら分かるかなと思うちゃ。

カターレの試合を見ててよくあるのが、マテウスがサイドに流れていってよぉ、そこからチャンスを作ることやろう。岐阜戦の先制点がまさにそうやったがいど、彼がサイドに流れていくことでよぉ、相手のCBとかひきつけて真ん中を使えるようにしていくがやね。左に関しても、川西は時々そういう動きしとるし、開幕戦は決勝点を演出しとるちゃね。

リスク管理しやすいがいど…

そんで次は「リスク管理」についてやちゃ。

これについては、ちょっこしクエッションマークがつくかもしれんのう。開幕2戦に関してはよぉ、積極的に前からプレスをかけていったがいど、前がかりに行き過ぎるあまりによぉ、プレスを躱されてしまって、速攻を食らうシーンがあったりして、結構危うかったがいちゃ。最近に関しては、3センターが固くなりすぎて、逆に攻撃面では川西とマテウス頼みになってしまって、散発に終わる傾向が出てきとるちゃ。

ただ、ここ2試合に関しては、姫野が前に出る動きを見せとることもあって、攻撃面ではやや可能性が出てきとる面もあるやろう。岐阜戦の先制点のような感じを再現できるようになりゃいいところやちゃね。

DFラインに穴が空くことはないちゃ

守備面に関しては、極端に穴が空いているようなことはないと思うちゃ。

守備時のシステムに関しては、いっつも5バックを堅持していることもあって、最終ラインのどっかしらに穴が開いてしまってよぉ、そこから失点を招いてしまうような自体はまだ発生していないちゃね。

ただよぉ、この5バックの長所である「1枚抜けてもまだ4枚いる」というとこに関しては、ちゃんと活かしきれているのかといっちゃ、ちょっこし疑問点はあるちゃ。それは愛媛戦の失点がそうやけど、林堂眞が引っ張り出されたときによぉ、十分な人数が足りていたにも関わらず、佐々木匠にドリブル突破からミドルを決められたことがあるちゃ。これは人数が足りていたにも関わらず、誰が佐々木匠にチャレンジしていくのかがはっきりしないまま、ミドルを決められた…という感じやちゃね。このあたりは戦術理解の未熟なとこかもしれんちゃ。

カウンターはまだ功を奏してないちゃ

カウンターに関しては、まだ活かされているとは言い難いちゃね。

これに関しては、いろいろ考えられるところやけど、まずは2トップの一角であるマテウスも下がって守備参加することが多くてよぉ、どうしても川西翔太だけしか残らない状況になりがちやちゃね。ボールを奪った後でも、川西しかターゲットがおらん状況やと、どうしても苦しくなるちゃ。マテウスの献身的過ぎる姿勢は、システムの長所を壊している面は多少あるやろう。難しいところやちゃね。

次は後編やちゃ。「欠点」について触れるがで、頭が痛くなる内容やけど、頼んますちゃ。

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