J3を見ていく上での7つのポイントを挙げるちゃ

オラの考察ツイートがそこそこ拡散されていることもあるがで、J3の展望を占っていく上でよぉ、オラが思っているポイントを挙げてみるちゃ。

目次

①降格組で1年で復帰は大分のみ

まずこれからやちゃね。

降格してきて1年でJ2に復帰したチームちゃ、これまで2016年の大分トリニータのみながいちゃね。それ以外の全チームは1年でのJ2復帰に失敗しとるがいちゃ。

しかも大分の昇格に関しても、最終節での逆転昇格やったがやね。かの名将片野坂知宏さんも「J3はしんどかった」と言っとるように、なかなかシビアな戦いを強いられていたのは確かながいちゃ。このシーズンで大分と戦ったカターレはよぉ、1勝1分と負けてなかったりするし、大分に関しては最下位で終わったYSCCに負けていたがやね。それだけ難しいリーグということやちゃ。

そういうのを考慮して考えたら、今シーズンはSC相模原、ギラヴァンツ北九州、愛媛FC、松本山雅FCの4チームが降格してきとるがいど、勝ち癖がないチームがJ3で戦っていくのちゃ、それだけ大変なことやと感じさせられるのう。

降格組がJ3でハマってしまう要因についてちゃ、いろいろ考えてみたわけやけど、これまでのいろんなチームを見てて思うのちゃ、降格後の選手編成が後手後手に回って、年明け以降にまで引きずってしまう傾向にあるのう。

後手に回ってしまうと、J3での人気銘柄は他のチームに先に取られてしまいがちになるしよぉ、獲得できる選手と言っても、契約満了で所属チームがない、悪い表現になるがいど「余り物」しかなくなってしまうがよ。長期的に戦っていくほどの構想を立てられんがか知らんねど、開幕ダッシュで失敗するか、開幕はそこそこでも中盤戦から失速するパターンが多いちゃね。

いくら降格組が資金力があったとしても、編成が上手くいかんかったら、力を発揮することはできんのはよく見る光景やちゃ。J1やJ2に比べたら、資金力というのは大きなアドバンテージになりづらい部分はあるのが、J3の難しいところやちゃね。

②監督就任初年度の2位以内は31%

あと、割と見逃せないポイントは監督初年度のチームは昇格しづらいところやちゃね。

これまでよぉ、監督初年度で昇格を決めているのちゃ、2016年の大分トリニータの片野坂知宏監督、2019年のギラヴァンツ北九州の小林伸二監督、2020年のブラウブリッツ秋田の吉田謙監督の3人やちゃ。

現在のレギュレーションは2位以内が自動昇格やから、それを含めたら、2016年に2位になった栃木SCの横山雄二監督と、2017年に優勝したブラウブリッツ秋田の杉山弘一監督を含めて5人になるちゃね。

つまり、新監督を迎えたチームは、昇格確率はあまり高くない傾向にあるのう。

チームのベースを最初から作り上げていかないといけない段階からスタートするがいど、上位カテゴリーと比べて編成が遅れがちなJ3やと、どうしても寄せ集め感が否めない編成になりがちなところはあるのう。

去年のカターレなんてまさにそうやけど、石﨑監督に交代後のシーズンで、監督の望むような選手が揃っとらんだか、スタメンが固定しっぱなしで柔軟性が欠けたりしたもんやちゃね。結果としてオフシーズンに10人も契約満了にしとるところを見ると、新監督は編成に苦慮しがちなところはあると言えるやろう。

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その逆で継続性こそ成功に繋げていったのは、昨シーズンのいわてグルージャ盛岡やちゃね。秋田豊監督1年目は、J1経験者を多く集めてきとったがやけど、結局定着したのが中村太亮と牟田雄祐の2人だけで、あとは大卒や上位カテゴリーの若手選手が殆どやったのう。

秋田豊監督は、過去に実績を残していなかったこともあって、就任当初は酷い言われ方されたもんやけど、辛抱して継続しながらチームを作っていった結果、J2昇格を果たせたと考えられるわけやちゃ。チームコンセプトの徹底と戦力の整理ちゃ、それだけ時間がかかるものやと考えられるやろう。

あと、新監督の下で2度優勝しているブラウブリッツ秋田に関してやけど、このチームは基本的なコンセプトが泥臭いチームだけに、相性のいい指導者を上手く連れてきているのが大きいと感じるのう。新監督で結果を残しているがいど、例外的なケースかと思うちゃ。

③上から降りてきたベテランは活躍しない?

あと、J3全体的な傾向に言えるがいど、上から降りてくるベテランはさほど活躍しない傾向にあるちゃね。

これはカターレでもよくあった話ながいど、上から降りてくるベテラン選手ちゃ、期待された以上に活躍してくれない傾向にあったりするのう。

「J3やったら無双できるやろう」というのはよく聞く話ながいど、実際に「無双」と言えるほど圧倒的な成績を収める選手ちゃ、ほとんど現れていないのが現状やったりするのう。平均年齢が高いチームがよぉ、若手を中心に添えたチームに運動量とフィジカルで負ける…というのは、J3で見られる傾向にあったりするのう。

岐阜さんに関しては、田中順也、宇賀神友弥と日本代表経験者を獲得しとって、かなり豪華なメンバーに見えてくるがいど、これはこれまでのJ3の傾向からすると、真逆な補強方針かなと思えるのう。むしろ宮崎から獲得した藤岡浩介の方がオラは脅威かな…と思うちゃ。いずれにせよ、川西翔太が抜けたのを考慮したら、収支に見合う補強になるのか、見どころになってくるちゃ。

④大卒と若手が鍵を握る

あとは、J3の特徴的なところやけど、大卒が即戦力になりがちなところやろうのう。1年目から即戦力としてチームを牽引していくほどの選手が出てくるかどうかが鍵になるちゃね。

大卒組が昇格の原動力になるのちゃ、いろいろ例はあるがいど、最も印象的なのちゃ、2019年のザスパクサツ群馬が挙げられるちゃね。

布監督の下で2年目のシーズンで、5人残して一気にメンバーを大刷新したシーズンやったがいど、現在サガン鳥栖で大活躍中のMF飯野七聖を始めによぉ、FW高澤優也、GK吉田舜、MF吉田将也の大卒ルーキーが台頭して、2位で昇格を決めたがやね。群馬はよく大卒ルーキーが当たるチームではあるがいど、こういう思い切った編成が昇格に繋がるケースもあるがいちゃ。

あとは、群馬と同じシーズンにJ2昇格を決めたギラヴァンツ北九州も同じような傾向にあるのう。最下位になったシーズンにダヴィ、フェホ、村松大輔ら、ベテランを大勢契約満了にしといて、ディサロを始めとする大卒6人を獲得して、マリノスの高卒2年目の町野修斗、大分の國分伸太郎を獲得して、大幅に若返りを図った結果、前年最下位から優勝という結果を残したがやね。

他にもここ近年の熊本は、高橋利樹、河原創、杉山直宏、ターレスなどが大卒や高卒のルーキーで活躍しとる例もあるちゃね。特に杉山直宏に関しては、昨シーズンはJ3MVPクラスの活躍やったのう。

福島ユナイテッドFC、アスルクラロ沼津あたりは、必ず大卒ルーキーで台頭してくる選手が現れるのも考慮したらよぉ、そういう選手たちの真価を見定めることを考慮したら、やはりリーグ中盤戦まで戦力を測れないリーグとも言えるのう。

⑤夏の補強

そんでやはり鍵になってくるのちゃ、夏の補強やちゃね。

夏の補強が大当たりやったのちゃ、まさに昨シーズンのいわてグルージャ盛岡やろう。FC東京からGK野澤大志ブランドン、相模原からFW和田昌士を獲得してよぉ、後半戦に調子を上げて、最終的には2位に滑り込んだがやね。野澤大志ブランドンは正GKに定着して、和田昌士は2シャドーの一角として得点源になったりして、まさにグルージャさんのポイントにハマった補強やったがいちゃ。

こういうのを考慮して考えたら、やっぱし1年間を通して戦う上で、どっかしら足りない部分が出てきたりして、補強に迫られることがあるということやちゃね。そこでいかに的確な補強を行って、後半戦も調子を落とさずに突き進んでいくのかが重要になってくるのう。

⑥JFLからの昇格組は基本強い

毎年毎年そうながいど、昇格組は結構強いがやね。

2014 盛岡(5位)
2015 山口(優勝)
2016 鹿児島(5位)
2017 沼津(3位)
2019 八戸(10位)
2020 今治(7位)
2021 宮崎(3位)
2022 いわき(?)

こうやってみたら、昇格組はかなり強いがやね。最低でも2019年の八戸の10位ながいど、このシーズンはカターレは八戸に連敗しとんがやね。ほんじゃから、基本的に「JFLからの昇格組は強い」という認識を持っておくといいやろう。

なんで昇格組が強いのか…というところを考えると、やっぱしJ3とJFLのレベルの差がそれほど大きくないというのと、同時に「JFLで4位以上は過酷」という点は上げられるやろう。天皇杯でジャイアントキリングの常連であるHonda FCが常に4位以内に入って、ソニー仙台FC、ヴェルスパ大分、FC大阪など上位の常連がおる中で、4位以内に入るという条件自体が、多くのJリーグファンが思っているよりも厳しい…とも言えるやろう。

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それに明確に勝ち癖がついているチームであって、戦術面でも選手の実力としても、J3では相応に戦っていけるくらいの力を持っとるがやね。昇格組の殆どのチームは入れ替えが少ないことも考慮したら、昨シーズンのチームをベースとしながら戦っていける強みはあるのう。

今度のいわきFCは、特にフィロソフィーが徹底されとるチームだけに、去年のテゲバジャーロ宮崎と同じように優勝争いに絡んでくる…というのも、十分に考えられるやろう。

⑦戦術

最後に触れておこうと思うのは「戦術」についてやちゃ。

J3は「攻撃偏重」か「守備偏重」か、どちらのチームが勝っていく傾向があるのか…ということやけど、基本的には「守備偏重」の方が勝ち上がりやすい傾向にはあるちゃね。

明らかに攻撃偏重のチームで昇格したのは、2015年のレノファ山口、2018年のFC琉球くらいやろう。

あとは失点数は非常に少ないチームが多くて、昨シーズン優勝したロアッソ熊本は、攻撃的なイメージが強い大木武監督が率いているにも関わらず、実は最小失点やったりするがいちゃ。それ故にいかに「失点をしない」のかが重要なリーグと言えるやろう。

ただ、守備偏重やからといって攻撃面は貧弱か…といったらそうやないとこはあるのう。2020年のブラウブリッツ秋田は、守備的なイメージが非常に強いチームやったがいど、最多得点やったことを考慮すると、むしろ「守備がしっかりしているから攻撃が上手くいく」という傾向にあるちゃ。

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そのブラウブリッツ秋田のやり方に非常に近いのが、昨シーズンに2位になった秋田豊監督率いる、いわてグルージャ盛岡やちゃね。

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あと、4バックか3バックか…というところやけど、4バックの方が昇格したチームが多い傾向にあるけど、昨シーズンはテゲバジャーロ宮崎以外は3バックのチームが上位を占めているのが興味深いところやちゃね。

ただ、戦術的な傾向ちゃ、なかなか読みづらいところはあるのう。2020年はボールポゼッションが下位2チームが昇格しとったりするしのう。J3の場合は個々の技術よりもプレッシングの方が勝る傾向があるだけに、ポゼッションが低くて、カウンターとセットプレーが上手いチームが、勝ち点を積み上げていくことも結構あったりするもんやちゃ。

それ故に、やはりハードワークというのが肝になってくるかのう。技術的なとこも大切やけど、何よりも運動量とフィジカルで、そしてコンディションやちゃね。


いかがやったかのう?

まだまだ編成が決まってないチームがあって、全然読めないところもあるがいど、J3を占っていく上で、ポイントになる部分として参考になったかのう?開幕するまでいろいろ妄想してみるのも良いかもしれんちゃ。

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