サンガは闇鍋やから、京料理に倣うべきやちゃ

人様のクラブにあんましとやかく言うようなもんやないけど、たまたま京都サンガの試合見て、えらいことになっとるがで、突っ込んでみるちゃね。

yaminabe

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有名な選手取れば強くなれると思ってそうな素人っぽさを感じるちゃ

昨シーズンはプレーオフ進出してよぉ、開幕前は「大型補強」したもんやから、昇格候補の一角に言われたりしとったがいど、今は7試合終わって、1勝1分5敗の21位でJ3降格圏におるちゃね。

オラはこのチームに関しちゃ、よぉ分からんとしか言いようがなかったがいど、とりあえず選手をいろいろかき集めて、そっからどういうチームを作ろうかと考えている感は否めんちゃね。サッカースタイルに関しても、大木武監督の頃やと、ポゼッションサッカーを貫いとったもんで、明確なカラーはあったチームやけど、それ以外はサッカースタイルはどうこうというよりも、他のJ2よりも戦力があるもんやから、そこそこ勝ってきとる印象すら感じたのう。

そんで今年もかなりたくさん補強しとるがいど、名古屋からはDF闘莉王、FW小屋松知哉、MF望月嶺臣、韓国のクラブからMFハ・ソンミン、FWケヴィン・オリスなど獲得してよぉ、山形にレンタル出されとった元日本代表FW大黒将志が戻っとるがやね。経験豊富なベテランがおって、韓国で実績がある外国人選手がおって、高校年代で活躍しとった有望な若手と、一見良い補強しとる感はあるがいど、一定の結果を出した石丸監督を解任してよぉ、大黒が行ったり来たりとか、去年のチーム得点王やったMF山瀬功治を契約満了で放出するとか、不可解な面も見えるちゃね。


2011年からJ2でずーっとやっとるがいど、大木武監督がおった頃の方が最も充実な時期を過ごしとるちゃね。皮肉なことによぉ、大木さんの頃のサンガちゃ、日本代表経験者が山瀬功治くらいで、あとは若い選手が多かったくらいやちゃね。その頃から見りゃ、実績がある選手が揃っててよぉ、なんか強そうとか素人目線でそう思ってそうな感じで選手獲得しているように思えるがいちゃ。チームにするのは選手を集めてからでいいにかーみたいなノリでのう。

メンバーは派手ながやけど、どんなことをしようか見えてこんがで、とりあえず鍋に突っ込んでみよう感はあるちゃね。監督も柏レイソルでヘッドコーチやったけど、トップチームを率いるのは初めての布部陽功さんながで、ずーっと補佐ばっかりやったがに、いきなし料理番を任されたシェフみたいがで、どんなもの作ろうかとか現すことはできんがで、やっぱし闇鍋になってしまうわけやちゃ。

闘莉王みたいな話題性先行のもんこそ懐疑的に見るべきやちゃ

ここ数年ちゃ、話題性がある選手を何年も獲得し続けとる印象でよぉ、今年は大目玉として元日本代表DF田中マルクス闘莉王を獲得しとるがやね。この際、闘莉王についても触れておくちゃ


この人は、正直ゆったら、面倒くさい選手やちゃね。確かに浦和、名古屋でリーグ優勝の実績があってよぉ、W杯でも活躍しとるし、Jリーグにおけるレジェンドには間違いないちゃ。パワープレーでFWやらせたら、点は結構決めてくれたりするし、35歳になってもまだまた価値を示していけるくらいのもんは持っとるちゃね。

しかしよぉ、どこのチームでも闘莉王さんがおったとこちゃ、どうしてもDFラインが下がりやすいがやね。国際舞台でも通用する高さはあってもよぉ、スピードがないもんやから、ディフェンスラインを低くしたがる癖がどうしてもあるがやね。浦和や名古屋でのタイトル獲得ちゃ、もちろん闘莉王さんの活躍はあったのは間違いないがいど、同時にチームが闘莉王さんに合わせて、ラインを低くする戦い方を選ばざるを得なかった…ともいえるがやね。ほんじゃから、「死ぬ気でラインを上げられ」と今野さんに指示したザックジャパンやと、闘莉王さんは構想にも入らんかったがやろうのう。

実績がある選手には違いないしよぉ、ハマったら大きな戦力になるかもしれんねど、指導者からしちゃ、こういう選手がおると、戦術の選択肢が狭まってよぉ、うまくまとまらんチームにはなってしまうんやないかと思えるちゃね。仮に戦術と合わんがで、競争の末に構想外になってしまうがならいかれど、影響力がある選手は試合に出とらんでも、チームに与える影響は大きいがで、難しいがやね。それにサッカーのトレンドも目まぐるしく変わっていく今日のサッカー界においてちゃ、プレーの幅の狭い選手ちゃ、本来は淘汰されるもんやけど、名声があって、J2でも資金力がある京都サンガさんやからこそ、こういう選手に手を出してしまうがやないかと思うがいちゃ。

フットボールも京料理のように知恵と創意工夫が必要やちゃ

京都といっちゃ、まさに日本の食文化を形成してきたとこやちゃね。ほんじゃけど、サンガのやっとるのちゃ、鍋の中に調和とか考慮にいれんと、まずはぶち込んでみた闇鍋そのものやちゃね。

関西の食文化 – 京料理|関西広域連合
http://www.kouiki-kansai.jp/contents.php?id=1875

京都ちゃ、平安京遷都以来、千年以上も都が置かれてよぉ、日本の政治、宗教、文化の中心として発展してきたがやね。禅宗の影響を受けて、限られた食材で形成された「精進料理」とか、主に茶会で出される料理で、料理以外に器にも拘り、詫びの美意識を食で表現する「懐石料理」とか、伝統文化に根ざしとるわけやちゃ。

神仏との関わりから、自然や命、食に関わる人への「いただきます」「ごちそうさま」の精神に、食材を無駄なく使おうとする「もったいない」の精神に、四季折々の生活感に根ざしたとことか、いろいろ背景があるちゃね。古来の日本ちゃ、そもそも流通とか保存とか今よりも全然確立されてないもんやから、海に近い大坂のように魚介は恵まれとらんがいど、皇族、貴族、武家を満足させる必要性があったがいど、それが逆に京都の芸術的な食文化を発展させてきたがやと感じるちゃね。その京料理ちゃ、野菜、乾物、大豆加工食品が中心になってよぉ、他の食材は恵まれんかったがで、そこで取れる食材の素材を最大限に活かす方向で発展しとるがやね。

限られた条件やけど、求められたものを出さんといけん。食材が無いからできませんやと通用せん。京料理も南蛮料理や中華料理も取り入れつつ発展してきとるがいど、京都の風土により根ざしていくために、知恵絞って創意工夫しとるもんやから、独自の食文化を確立したと言えるちゃね。

チームを料理、選手を食材と例える

サッカーも料理と通ずるとこがあってよぉ、チームを料理、選手を食材と例えることができると言えるちゃね。もちろん美味しい料理を作るために、素晴らしい素材を集めて、それを活かすように考えていかんなんがいど、そこに奥深さはあるちゃね。サッカーも料理も相手がおるもんやから、常に変動するもんでもあるしよぉ、食材にしても相性を考慮に入れていかんなんがよ。

なんか大雑把に食材を何でも採ってきて、そっからチームを作るのを考えとるのちゃ、何を作るのか考えもなくて、ただ材料を集めとるも同然やないかと思うちゃね。実績がすごかろうが劣化してりゃ、全体の料理も台無しになっていくもんやし、他の新鮮な食材もダメになてしまうもんやろう。たくさん材料を集めるのは良いとしても、それぞれの素材を引き出す、大切に使わんと効果が発揮せんと考えるべきやちゃね。

かつてのソ連の名将ヴァレリー・ロバノフスキーさんはよぉ、「フットボールとは11人が作り出すダイナミックなシステム」やと名言を残しとるがいど、「11種類の食材を使って繊細な料理を作る」ようなもの…と捉えられるんやないかと思うちゃね。そんだけチームを作っていくのちゃ、繊細かつ尊いことやから、それを織りなす材料も作るものを考慮して、厳選していくべきながやね。ロバノフスキーのチームちゃ、西欧からのスター選手は獲得せんと、NBAをヒントに作られた世界一のカウンターを武器によぉ、適切な育成と人材の厳選によって構成されたもんやから、京料理に通ずるとこはあるかもしれんちゃ。

それに京料理をヒントにしたとか、地元感あっていいかと思ったりもするちゃね。地元に根ざした知恵をサッカーに使ってこそ、地域密着と言えるもんやないかと感じるちゃね。

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