J2・J3入れ替え戦 ツエーゲン金沢-栃木SC / いつもと違う県総は新鮮やったじゃ

J2・J3入れ替え戦が県総で開催されたがで、行ってきたじゃ。

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そんなに振り返るまででもないかと思ったがやけど、金沢も栃木も、どっちも固いサッカーを得意とするチームながやね。4-4-2のゾーンディフェンスを忠実に行うという点に関しちゃ、J2でも何度でも取り上げられとったのう。金沢に関しちゃ、去年の前半戦で証明済みやけど、栃木に関しちゃ、松田浩さんが植え付けたサッカーが戻ってきとるかと言えるくらい、栃木のサッカーが戻ってきたなあと感じたがいちゃ。

第1戦目は栃木で行われてよぉ、金沢がアウェーゴールを奪って、1-0で勝利したがやね。

この時点でよぉ、栃木が相当厳しいのが、データではっきり分かっとったがやけど、今季の栃木さんちゃ、逆転勝ちが1回も無いがやね。栃木の勝ちパターンちゃ、整備された堅い守備をベースとしてよぉ、先制点を奪ったらカウンターで追加点を狙っていく感じやちゃね。得点の軸はカウンターとセットプレーにかなり依存しとるがいちゃ。10連勝もした夏場からよぉ、チームのピークが過ぎてよぉ、下り坂になっとるとこで踏ん張りきれんで、大分さんに逆転を許してしまったがやね。

そういう構図やと、金沢さんちゃ、1-0でリードしているときと同じように試合運びができるわけやちゃね。逆転勝利が一度も無いチームにとっちゃ、物凄いプレッシャーになるちゃ。

そんで試合の方はよぉ、やっぱし金沢が有利に試合を運んどって、攻めないと勝てない栃木にとっちゃ、非常に苦しい試合になったのう。34分に金沢の中美慶哉に対してよぉ、軽率なファールでペナルティエリア内で倒してしまってよぉ、金沢にPKを与えられると、中美にきっちり決められて、金沢が先制点。後半にはサイドから崩して、また中美が決めて2点目やちゃ。その直後にカウンターで宮崎泰右が中美を倒して、一発レッド食らって、もうどーもこーもならんがになったじゃ。2-0で勝利した金沢がJ2残留を決めたがいちゃ。

森下仁之監督が最後の試合になってよぉ、昨シーズンの躍進しとった頃のサッカーが蘇ってくるとは、なんとも勿体無い話やけど、ツエーゲン金沢は見事な戦いっぷりやったのう。このサッカーが完成するのちゃ、やっぱし時間が掛かるみたいがで、今季も序盤戦でちょっこし見てたときちゃ、昨シーズンの面影が感じられんほど、守備がバラバラでよぉ、失点を重ねるチームやったがいど、終盤に差し掛かってくるたびに、徐々に良くなっていった感はあるちゃね。

来季はジュビロ磐田やアルビレックス新潟などを率いて、長いこと監督業やっとられる、柳下正明さんが新監督になるがやけど、オラ個人としちゃ、ヤンツーさんに引き継げないかと思うがで、勿体無い感じはするのう。

徹底されたホームの雰囲気作り


試合の方はこれぐらいにしといてよぉ、今回は試合がどうこうよりも、「ツエーゲン金沢が富山でホーム戦を行う」という、今後実現しないようなことがあったがで、楽しみにしとったがいちゃ。

まず、場所は富山県やけど、運営ちゃ、完全にツエーゲン金沢のやり方ながいちゃね。金沢のホームの西部緑地ちゃ、メインスタンドのコンコースがないもんやから、スタグル関係ちゃ、みんな外でやっとるがやね。カターレの時ちゃ、スタグルはコンコースの中にもあるがで、メインスタンドに入るときちゃ、どのチケットを持っていっても入場ができるがいど、これが富山と同じような感覚で行ったらよぉ、「このチケット(ホームA自由)はここから入れん」とか言われたがいちゃ。

西部緑地は何度も行ったことあるし、ツエーゲン金沢のスタジアム運営は知っとるがやけど、県総で忠実にやるとは、新鮮やったのう。再入場のときちゃ、スタジアムごとで対応が違ってよぉ、カターレやと半券を提示したり、手にスタンプを押すところもあったりするがいど、金沢の場合ちゃ、場所ごとに再入場券を配っとられるがやね。

富山でしかサッカーを見ないもんにとっちゃ、凄いアウェー感を感じるかもしれんのう。それがおもしいがいど。


極めつけはよぉ、スタグルが金沢仕様やったことやちゃね。地域CLでも出店しとった、「屋台ラーメンひげ」すら来ていない状況は、ここまでやるもんかと感じたのう。肉巻きとか能登牛の串焼きとか金沢の試合でお馴染みの店がおるのは、いかにも金沢のホームらしい空気が漂っとったのう。

ただ、さすがに富山まで来れるもんちゃ、全部が全部可能とも言い難いのか、7000人以上集まった試合にしちゃ、出店店舗数が少なすぎて、どこも長い行列ができとったがで、スタグルを堪能するまでにはいかんかったのは、ちょっこし残念ではあるちゃね。西部緑地の出店数すら、そんなに多くないだけにのう。そんでもリスクを承知した上で、「富山色」を徹底的に排して、ホームの空気を作っていこうとしとったのは、強く感じられたじゃ。これもまた楽しいのう。

中毒性高い「ツエーゲン金沢のテーマ」

この曲ちゃ、金沢を中心に活動する、ロックバンドの「シアトルスタンダードカフェ」が作曲した応援ソングやけど、よくできた曲やちゃね。疾走感溢れるキャッチーな曲でよぉ、スポーツで使うにはちょうどいい爽やかさを感じられるちゃね。そんでもって、耳に残りやすいもんやから、繰り返し爆音で鳴らしゃ、気づいたら鼻歌で歌ってしまいそうになるちゃね。しかも、ちゃーんとサポーターもチャントで使っとるとこがミソやのう。サポーターの認知も高けりゃ、今後10年、20年後も歌われ続けるやろう。サッカースタジアムで使われることを前提として、よく考えられた公式ソングやと感じられるちゃ。「どこのチームもやっとることやから」といって、テキトーな仕事をしとる感じがしないのは、これ聞けば分かることやちゃ。

しかしよぉ、音楽の力は偉大なもんでよぉ、それだけでいろんな人の気持ちを動かしてしまうがやね。ハーフタイムや試合後に金沢サポーターのそばを歩いとっても、これを歌っとる子供が結構見られたし、これだけで楽しい気持ち、サッカーを観に行く高揚感に満ちてくるがやろうと感じるちゃね。

これを県総で聞いて思ったのは、「カターレは今すぐテーマ曲を変えるべき」やと感じたじゃ。あんなフワフワしたもんで、ホームの空気とか作れるわけがないし、ショッピングモールとかの方がお似合いやろう。ファン・サポーターを楽しませられない曲が、クラブの公式ソングを名乗ったらダメやし、クラブのイメージを作る重要な要素やからこそ、ああいうのは真面目に考えていかんならんかと感じたじゃ。「オレオレー」とか言えばサッカーらしくなるわけやないし、ましてや「越中おわら節のフレーズを入れた」とかゆっても、オラからしちゃ、「いろいろこだわる前に、サッカーらしい曲を作れま」と思うわけやけど、カターレちゃ、公式ソングのみならず、「サッカーらしい」とかそういうのがちょこちょこ欠けていると思うがいちゃ。

富山だからこそのツエーゲン金沢のホーム戦

西部緑地が改装で使えんがで、富山での代替開催になったことでよぉ、当初は「ホームと言えるがけ?」と心配の声はあったがやけど、全然問題無いどころか、素晴らしい雰囲気やったのう。

今季のカターレが記録した今季最高の5081人を、2000人以上超える観客数やったがいど、ツエーゲン金沢のとっての大一番であると同時によぉ、前もって準備されたからこその数字やったとも感じられるちゃね。「富山でやる」ということで、運営やサポーターのみなさんも危機感はあったかもしれんのう。富山駅から県総までの無料シャトルバスを運行するほどやし、石川県系列のメディアでも結構宣伝しとったみたいやちゃ。もしかしたら西部緑地でやるよりも、人が多かったのかもしれんちゃね。

入れ替え戦当日の天気ちゃ、いい天気やったもんやから、富山県総の名物である、雪を纏う立山連峰がキレイに写っとるもんやから、撮影されとる方々がそんじゃそこらにおったのう。おそらく金沢のもんも、ここまでキレイな立山連峰を見る機会ちゃ、ほとんど無いやろうと思うちゃ。こういう機会やないと、富山に興味を持てない人もおるやろうし、サッカーのついでに、富山を堪能したい方も、実は結構おられるかな?とも感じられたじゃ。

おそらくこういう体験ちゃ、二度と無いやろうのう。とても刺激的な日を送ることができたじゃ。

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