第11節 FC今治 – カターレ富山 / 鬼門の「初物」やちゃ

第10節の鹿児島ユナイテッドFC戦を、アディショナルタイムに「越中のババンギダ」こと田中佑昌選手のヘディングシュートで土壇場で引き分けに持ち込んだカターレは、今度は再びアウェーでFC今治と対戦やちゃね。遠征大変やちゃ。

J3デビューのシーズンやちゃ

FC今治は昨シーズンはJFLで3位になって、J3参入を果たしたがいちゃ。元日本代表監督の岡田武史さんがオーナーをやっとって、イオンモール今治新都市に隣接する「ありがとうサービス夢スタジアム」をホームとしとんがやね。コロナ騒ぎがなかったら是非遠征してみたかったじゃ。

そんな今治は今シーズンからはリュイス・プラナグラ・ラモス監督が就任しとるちゃね。エスパニョール、ビジャレアル、グラナダなどの下部組織で指導しとって、近年はセグンダB(3部)のUCAMムルシア、エルクレスなどで監督やっとったがやね。

ただ、補強に関してはあんまし大きな動きがなくて、獲得したのが昨シーズン鳥取で二桁得点の林誠道、昨シーズンはYSCCでプレーしていたチョン・ハンチョル、そして地元今治出身の越智亮介らが入って、最近はセレッソ大阪の澤上竜二を獲得しとるちゃね。

有名な選手といっちゃ、W杯2回出場の駒野友一に、41歳の橋本英郎ら元日本代表選手によぉ、愛媛や熊本で活躍しとった園田拓也に、長年町田で正GKやった修行智仁やちゃね。

その他は、得点源の桑島良汰と有間潤に、ヴェルディのユース出身のMF楠美圭史、サイドアタッカーの玉城峻吾などが中心選手になるかのう。上のカテゴリーで実績のある選手は少なめで、大卒やったりJFLの他クラブからの移籍選手やったり、はたまた上のカテゴリーでは数年で切られた選手が多い感じやのう。

フォーメーション

シーズン序盤では3バックやったみたいやけど、最近の試合では4-4-2が固定になっとる感じやちゃね。最近は園田拓也、修行智仁が怪我でいないみたくて、前節は駒野友一がベンチスタートやったがやけど、チームは5位と充実したシーズンを送っとるちゃね。

岡田武史さんがオーナーをやっとるクラブやし、スペイン人の指導者を連れてきたということもあってか、このチームはボールをしっかり握っていこうというスタイルが基本的な考え方やちゃね。

技巧派の有間潤、フィジカルがある林誠道や澤上竜二など、特徴的なものを持っているアタッカー陣が多いがやけど、個で強引に突破していくよりも、多くの人数をかけて連携で崩していく意図が強いチームやちゃ。それにどの試合を見てても「よく走る」という印象が強いちゃ。

グループで点を取る今治

開幕の岐阜戦は見ていた感じの印象やと「きれいにサッカーをするし、よく走るチームながやけど、フィジカルが強くなく前線のパンチが足りない」という印象やったがいど、直近の沼津戦を見ている感じやと、フィジカル的に出遅れている感じはせんちゃね。

肝心のアタッカーに関してやけど、根本的には「連携で奪っていく」という考え方はあまり変わっとらんがで、この点ではこのクラブにおいての「哲学」ながでしょう。

上は第6節の鳥取戦の得点シーンやちゃ。今治の得点シーンちゃ、特に左サイドの上原拓郎選手からの折返しから奪うパターンが強くてよぉ、彼がラストパスを出すシーンになったら、3人くらいはペナルティエリア内に入ってきとって、一人はニア、一人はファー、もう一人はバイタルエリアとポジションを取るがやね。ファイナルサードの局面で、十分にシュートを狙っていける展開を作っていくのは、結構徹底されとるちゃね。

1度防がれてもしっかり詰める

沼津戦の決勝点になったゴールもなかなか良くて、右サイドからサイドチェンジして、上原拓郎選手のクロスからゴールが生まれたがいど、今治の7番の山田貴文選手が斜めに走って、ゴール前に構えるCBの2人の間を狙っていく動きをしとるがやね。こういう動きをすることで、沼津が1人に対して2人が向かってしまう状況を作ってしまうわけやちゃ。

単純にクリアされるとそこで終わりながいど、いかんせん速いタイミングでの質のいいクロスやから、沼津のセンターバックも後退しながらクリアしていく難しいプレーを求められるがいちゃ。これでクリアミスを誘ったところを、福田と桑島が詰めていた…という感じやちゃね。

直近の今治のサッカーを見てたら、一人の選手を囮に使ってよぉ、フリーの選手を作ろうとするサッカーをやっとるちゃね。「きれいに崩す」こともやってたりはするがいど、試合を見ている感じやと、ゴール前で連続してシュートチャンスを作ろうとするのと計算してやっとる感はあるちゃね。

カターレは初物に弱い?

そして最後にやけど、よくカターレは「初物に弱い」とよく言われるちゃね。確かに結構負けている感はあるがいど、ちょっこし調べてみたじゃ。

2010年
北九州(2勝)

2011年
鳥取(1勝1分)

2012年
町田(1分1敗)
松本(1勝1敗)

2013年
長崎(1分1敗)

2014年
讃岐(1分1敗)

2015年
※初物だらけなので割愛

2016年
鹿児島(1勝1分)

2017年
沼津(2敗)

2019年
八戸(2敗)

J2から遡ると、2015年を除いて初物との初年度の対戦成績は5勝5分8敗と、やはりあまり成績は良くないみたいやちゃ。特に近年の沼津、八戸には見事に全敗しとって、本当にダメダメやちゃね。

そう考えたらよぉ、今治との対戦にしても不安材料は多いところやけど、昇格を目指すチームとしては、こういう良くない要素は跳ね除けていかんならんちゃね。

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