「ターンオーバー」について考えるちゃ 前編

カターレ富山の不調の原因に「ターンオーバー」という指摘があるがで、ちょっこし考えてみるちゃね。

草分けはバイエルンやちゃ

長年サッカー見てきて、この「ターンオーバー」の由来というのちゃ、2000年前後にオットマー・ヒッツフェルト率いるバイエルン・ミュンヘンやちゃね。あの頃は確か「ローテーション」と言われていたがいど。

その前にACミラン黄金期のファビオ・カペッロがターンオーバーを採用しとったがいど、あの頃は今ほどCLの試合数自体が多くない時期だっただけに、まだそんなにメジャーやなかったのう。大きく広まってきたのはバイエルンくらいやなかろうか?

当時のバイエルンといえば、GKオリバー・カーンをはじめに、DFローター・マテウス、MFシュテファン・エッフェンベルク、マリオ・バスラー、FWエウベル、カルステン・ヤンカーなど、様々な個性の強い選手が集まっていたがいちゃ。当時はよく「FCハリウッド」なんて言われたもんやのう。

「名バイプレーヤー」トルステン・フィンク

J1神戸 フィンク監督が名将ヒッツフェルト流で過密日程乗り切る
https://www.daily.co.jp/soccer/2020/06/15/0013425241.shtml

現在、神戸を率いているトルステン・フィンク監督ちゃ、当時のバイエルンのバイプレーヤーでよぉ、基本はサブメンバーやけど、国内リーグやカップ戦などで、スターティングメンバーに名を連ねていたがで、主力選手を休ませるには、重宝されとったのう。同じポジションには2002年W杯でも活躍したイェンス・イェレミースが全盛期やったがで、レギュラーは取れんかったがいど、全タイトルを取りに行くチームだけに、フィンクさんの役割が大きかったがいちゃ。

ヒッツフェルトさんちゃ、厳格な指導者やったし、サッカーのスタイルも「取りに行くときには徹底的に」やる一方で、強豪同士になると「1-0も辞さない」といった、非常に狡猾な指導者やったがいど、同時にコンディションを見極めた選手起用に関しては、この当時では先に進んでいたがいちゃ。

「三冠」を取るため

当時のバイエルンには、明確な目標があって、それはブンデスリーガ、DFBカップ、そしてUEFAチャンピオンズリーグの3つのタイトルを獲得することやったがやね。

そのためには国内のチームからは積極的にスター選手を獲得して、圧倒的な戦力を揃えることやけど、さすがに戦力で劣る下位のチームにフルメンバーを出しては、コンディションが悪くなっていくだけながで、上手くローテーションしとったがいちゃ。そのためのメンバーとして、当時はアジア最高峰だったFWアリ・ダエイも貴重なサブとして起用されとったがやね。

今ほど戦術がきめ細かい時代やないし、当時のバイエルンの戦術自体が「クロス」「ミドル」「個人技」「セットプレー」といった感じやったのもあってか、連携にそんなにうるさくないチームだからこそハマったのかもしれんちゃ。

ターンオーバーの落とし穴

シンプルな戦術やったバイエルンやったがいど、2000年代に入って、チャンピオンズリーグの出場数も試合数も増えてきて、他のチームもやらざるを得なくなったのう。

ただ、チーム戦術を浸透させるには、同じメンバーを固定して戦った方が早いこともあって、ターンオーバーのやりくりを間違えたクラブが結構コケることがあったがやね。2000年代前半でも取り入れたクラブとそうでないクラブも結構あったしのう。

2004年のチャンピオンズリーグ決勝を戦った、FCポルトとモナコは、あんましターンオーバーしないとこで、当時の主力も国内リーグも結構な試合時間でプレーしとったがいど、どちらのチームもなかなか攻撃力が高いチームやったじゃ。この2チームの大躍進の影には、メンバーを固定した強みはあったのかと、当時は言われていた覚えがあるちゃ。

その当時にポルトの監督をしとったモウリーニョは、後のチェルシーやレアル・マドリーでそうやったがいど、他の監督さんに比べたら、保有戦力は多くなくて、極端なターンオーバーはやらない傾向にあるのう。

長くなったがで後編やるちゃ。

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