ウクライナのスヴャトスラウ・ヴァカルチュクのように、日本のアーティストこそ政治家になったらどうやろうか?

最近はアーティストの政治主張の是非が見られるし、同時にちょっとした発言でもアーティストが巻き込まれている(?)のをよく見るちゃね。

フリー素材に首相が乗っかってしまったじゃ

https://twitter.com/k_tash_n/status/1249503312153415681

この件についてやけど、単純にアーティストの星野源さんがフリー素材として提供したものが、安倍首相が乗っかってしまった…ということながやね。

まあ、いろんな意見はあると思うがやけど、それ以上でもそれ以下でもないちゃ。

とりあえず「書いてあること」だけで判断するならば、「フリー素材」として提供するがなら、それは政治家にも使われる可能性は出てくるがで、それを意図しないなら提供しない方がマシやろう。とはいえ、一国の首相としては「配慮されたら?」と思うところはあるちゃね。

海外を見てると慣らされるちゃね

正直言っちゃ、アーティスト自身が政治発言するかしないかは、オラはどうでもいいと思うちゃね。海外エンタメとか結構そういうのは見るし、オラが好きなWWEにしたって、共和党支持者も民主党支持者も見るがで、ただ単に日本がそういう発言する人があまり多くなくて、過敏になってしまっとるだけやないかと思ってしまうちゃね。

逆に星野源さんのように、特に政治的なメッセージなどは「普通に読んでいれば感じられない」ものとか、安倍首相が乗っかってきたって、それが政治的な意味合いが加わらないもんやろう。

「ロックンロールは反体制でないと」とか言うもんはおるがいど、元祖パンクロックのラモーンズは、ヴォーカルのジョーイ・ラモーンが民主党支持者で、ギターのジョニー・ラモーンは共和党支持者やったがいど、20年以上も活動しとったがやね。パンクは「反体制の象徴」と言われるがいど、実際掘り下げるとそうでもなかったりすんがやね。

ラモーンズは「シンプルな3コードと8ビートでたくさんの曲を作る」という道筋を開拓したがやけど、1977年以降のパンクムーブメントとか、1980年代後半のニルヴァーナなどが出てくるのは、ロック史を見れば明らかながやね。

結局、ロックを「反体制」と思いたい人が、そういうものにしたいがやろう。オラからしちゃ、基本的に「8ビートを刻んでいれば大体ロックになる」という認識にしかないちゃ。

政治的なら政治参加すればいいちゃ

それにしても不思議なことはあるちゃね。

アーティストの政治発言とかいろいろネットとかで疑問視される一方でよぉ、ワイドショーとか討論バラエティーなどで、作家とか芸能人とか普通に「政治発言」をしとるからのう。彼らが良くてアーティストがダメな理由ちゃ、どっかあるのやろうか。

それと同時にアーティストが発言すると「発言したらダメながですか?」と論点のすり替えをするような人もどうかと思うちゃね。言論の世界に入ったら、その人も言論で戦うべきながで、やはり「薄っぺらい」ものではダメかと思うちゃ。

お笑い芸人が多少の不勉強を感じさせるもんであってもTVで発言するとこを見てたら、日本のアーティストは遠くから石を投げつけているような感は否めんがやね。

日本も政治家としての評価はともかくとして、山本太郎、橋下徹、東国原英夫、三原じゅん子、橋本聖子など、TVでお馴染みの人達が実際に政治家になっとるのを見てたら、別にアーティストが出てきてもいいもんやちゃね。実際に元SPEEDの今井絵理子が出ているしのう。

ウクライナはアーティストも国政に参加しとるちゃ

そこで最も興味を持っているのは、ウクライナのウォロディミル・ゼレンシキー大統領やけど、彼は大統領になる前はコメディ俳優をやっとって、国営放送の政治風刺ドラマの「国民の僕」で話題になって、国民の間で大統領選挙に出馬待望論が起きて、その流れのまま、ウクライナの大統領になってしまったがやね。

そんなウクライナ大統領選で、ウクライナの国民的アーティストが候補にあがっていたがいちゃ。「オケアン・エリジ」のフロントマン、スヴャトスラウ・ヴァカルチュク氏やちゃね。

オラも最近知ったアーティストながで、あんまりよく知らんがやけど、ちょっこし調べてみたらこんな感じながやね。

物理学者の家庭で生まれ育って、地元のリヴィウで物理学を専攻したがやけど、音楽の道に歩んで、東欧圏では絶大な人気を誇るアーティストながいちゃ。ウクライナだけやなくて、CIS諸国、東欧諸国、北米などでツアーしとって、キーウでのライブやと7万人も集めてしまうくらいのビッグバンドながよ。

日本には全く知られない存在やけど、フィギュアスケートのエフゲニー・プルシェンコがファンで、エキシビションで「オケアン・エリジ」の曲を使ったことあるみたいやのう。

歌詞は全部ウクライナ語で、ライブもウクライナ国旗で埋められたりする、愛国色が非常に強いアーティストやけど、近年はオックスフォード大学で政治学を学んで、近年は「ホロス(声党)」と結党して、国会議員として活動されとんがよ。

日本でもよく報道された2014年のマイダン革命の2ヶ月前には、ヴァカルチュク率いる「オケアン・エリジ」は、キーウ(キエフ)の独立広場でライブもやっとるがやね。人で埋め尽くされた中でライブやっとるのは、本当に凄まじいちゃね…。ウクライナ語は全然分からんがやけど、ヴァカルチュクのしゃがれた声がぐっと来るもんがあるちゃね…。

クリミア半島の少数民族のクリミア・タタール人を応援する歌を作ったり、未だ紛争中のウクライナ東部まで行って、チャリティライブやったりと、身体張っている感じがまたいいもんやちゃ。

「オケアン・エリジ」はさすがウクライナの国民的グループだけに、本当にかっこいいのう。全体的に暗めの曲が多いがいど、アルバムごとで結構カラーも異なるしよぉ、テクノやクラシックなどの要素も加えたりして、実験的な要素も強いがやね。是非聴いてみて欲しいちゃ。

彼が率いる政党は頻繁にコロナウイルス関連の諸情報を発信しとるがやね。スヴャトスラウ・ヴァカルチュクを知ったら、やっぱし政治的な思想は明らかにしていいものやし、同時に「ただ言えばいい」がやなくて、しっかりとした教養も身につけないといけないと思うがよ。

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この記事を書いた人

コメント

コメント一覧 (1件)

  • お久しぶりです。
    やはり、アーティストが政治家になる=
    人気取りの構図が多くの日本人の中にはあるのだと私は思っています。
    行政や政府に対する批判を見てると政治家=いらないものだから叩くの構図になっているはずです。
    ここではあまりにも長く読めづらいと思うので続きは私のメールアドレスから出します。
    brilliance0717@gmail.comです。
    もし、よければ↑のアドレスに返信をお願いします。

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