J3第17節 カターレ富山 – YSCC横浜 / ナイスゲームで久々勝利やちゃ

足踏みが続くカターレは、ホームでYSCCと対戦したがいちゃ。

目次

フォーメーション

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YSCCの得点力が高い理由

序盤から試合見てて思ったがいど、YSCCが噂に違わない良いサッカーしとるチームやと感じられたのう。

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割と当たり前なことかもしれんがやけど、このチームちゃ、まず相手がラインを上げてきたら、必ず裏を狙っていくのは徹底しとんがやね。ディフェンスラインを上げるときちゃ、常にボールホルダーにプレスがかかっているのが鉄則やけど、できとらんチームにはすぐにゴール狙っていく姿勢が見られるちゃね。立ち上がりの10分で3回もやっとるちゃ。

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他のチームと明らかに違うとこやけど、どこのポジションの選手もボールを運ぶ意識が強いことやのう。カターレやったら、ちょうど空いたポジションのとこにパスを出しがちで、そういうのはサイドの選手ぐらいしかおらんかったりするがで、どうしても白石とか下がってボールを受けに行くことがあるがいど、YSCCは基本的にはそういうのはやらんがやね。

浅川と進の2トップが常に高い位置をキープしとるように、ポジションごとでの責任が違うがで、変にボールに寄っていく選手がおらんし、相手選手がやってこようと「自分でなんとかしなさい」というのが徹底されとる感じはするちゃね。

「担当ポジションは自分で責任を取る」
「相手を引き付けてからリリースする」
「決められたポジションから動かない」

これらは意外とできてないチームが多いがいど、ドイツ系日本人であり、ドイツでの選手と指導経験があるシュタルフ監督には、こういうのを植え付けるのに力を入れているのか感じられたのう。

カターレはなんで決定力不足ながか

実際にYSCCと戦って思ってたがいど、常にゴールを狙っていけるとこには、浅川と進の2トップに、そのついでにトップ下の柳、インサイドハーフの奥田と吉田が参加していく感じやけど、やっぱし決定力を上げていくのちゃ、アタッカーが最も得意とする状況から逆算してゲームを組み立てるとか、ゴール前に人数を増やすとか、そういうのが大切やと感じたのう。

対するカターレやと、どんどんボールに寄ってしまう癖が強いがで、パス本数はやたら多くなりがちやし、アタッキングサードに行っても、相手も一緒に下がっていくだけやから、相手の守備する人数は多くて、守備ブロックは仕上がってしまって、どうしてもゴールは難しい状況になる…と考えられるちゃね。

そりゃ、カターレの選手の能力を考えりゃ、人数かけてボール回せりゃ、相手ゴール前までは十分行けるやろうけど、ゴール前におる人が才藤だけとか、そんな状況に陥りやすいと見られるわけやちゃ。

正解は「付き合わない」ことやちゃ

改めて試合を見直したら、最終ラインでのパス交換とかボール運びが多い印象があるがいど、これはカターレの選手をおびき寄せて、スペースを作ろうとしとるとこにあるのう。YSCCに対してのカターレの戦い方かどうながか分からんがいど、ハーフウェーライン付近まで来るまで、「勝手に回しておけばいい」というくらいの戦い方やったのう。

これは正解やちゃね。

正直、YSCCのビルドアップを破壊させていくとすりゃ、カターレは組織的なプレッシングができてないとダメやろう。プレス行ったとこで、他の選手も連動しとらんだら、だんだんスカスカにやってくんがやし、YSCCのアタッカー陣にスペースを与えてしまうことになるちゃ。逆転負けした熊本戦とか、本当にダメやったがいど、アレを見る限り「できないことはやらない」のが最善と言えるちゃ。

奇襲で先制してミスから追加点やちゃ

前半はYSCCのペースで進んだゲームやったがいど、後半開始早々に花井のスルーパスから、右サイドの伊藤優汰が抜けてよぉ、最後はニアに走り込んできた才藤龍治が押し込んで先制点を決めたのう。

前後半の立ち上がりちゃ、どこのチームにしても非常に難しいがいど、カターレはそこをポイントと置いてたがやろう。アウェーの長野戦も、前半は相手がボールを握っておきながら、カターレは割と我慢の展開やったがいど、あの頃と同じようにやれたのう。

こうなったらYSCCはよりリスクを取って攻めていかんならんがで、よりオープンなゲームになっていったがいど、オープンな展開ちゃ、白石とか伊藤優汰とか前嶋とか突破力があるカターレの方が優位に働きがちやから、ショートカウンターからいい感じにゲームが進んでいったのう。

そんで、カターレは両セントラルハーフの花井と碓井を下げて、稲葉と脇本を同時投入するちゃ。これで中央のエリアはガチガチになって、YSCCはそこにボールを入れられんがになってきたがいちゃ。

組織的なチームを作ってよぉ、それに見合った得点力を発揮しとるYSCCやけど、手堅く試合を展開するカターレに対しちゃ、どうしても個での打開力が必要になってくんがで、そこがJ3最小規模のクラブとしちゃ、結構苦しいとこやちゃね。今、鳥取で活躍しとる三沢直人が昨シーズンは重要な役割を果たしていたがいど、なかなか難しいとこやのう。ということで、マラウィ代表のFWジャブラニ・リンジェを投入してきたがいちゃ。

YSCCの狙いとしちゃ、カターレのCBとSB間で、特に前嶋と今瀬の間くらいのポジションにロビングボールを入れたりして、揺さぶりにかけてきとったがいど、そこはきちんと抑えとったじゃ。

そんで82分に、敵陣からボールを奪って、右サイドの柳下の折り返しから、再び才藤が決めてダメ押しやちゃね。試合は2-0で勝ったじゃ。

得点チャンスはやってくるちゃ

この試合は、オラとしちゃ、今シーズンでも結構良い方のゲームやったと思うちゃ。下位のYSCCやから、点をもっと取れるとか思っている人はおるやろうけど、実際問題無理やりボール奪いに前から追っかけていったら、あっさり裏に通されてしまって失点した可能性の方が高いやろう。ただ、YSCCの守備の開始ポイントがかなり高いところで、引いていく意志がないだけに、全く違う試合にはなるもんやちゃね。

「常に主導権を握って勝つ」と安達さんが言っとられるがいど、正直主導権を握っていたとしても、そこからゴールに結びつくまでのクオリティはカターレには無いと思うし、YSCCのように相手選手を引き付けて崩すとか、決定機だけやなくて、GKからのビルドアップの時点から、根本的な考え方を変えていかないと、なかなか相手の守備陣を崩せんし、相手を押し込んでからゴール前での即興に頼るしかないやろうと思うちゃ。

一方的に攻めていたら、相手が攻め筋に慣れてきて、押し込まれてもそんなに失点するような感じにならんのはよくある話やけど、ある程度は攻守が行き来するほうが、この試合の2得点のように、良い形はできると思うちゃ。

カターレの得点力不足に関しちゃ、無駄パスが多くて、それで攻撃が停滞するのはよくあるがいど、それでもゴールに近い距離まで運べてしまうがで、「あとはフィニッシュ」となりやすいように思えるちゃ。ハーフコート状態まで押し込んでゴールを決めていくには、ゲームの組み立ての部分から根本的に見直す必要はあると思うがいど、シーズン中やと集中して取り組むわけにもいかんし、それをやっててはシーズンが終わってしまうやろう。こういうのはキャンプのうちに植え付けるべきやちゃ。

ただ、限られた時間しかなくて、やることも限られるがなら、「相手に攻めさせる」とか一つ一つのゲームの中でやれることをやっていくのが大切やないかと思うちゃ。

 

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